中学時代を振り返って
幼少期から東京都の西多摩郡の方に住んでおり、中学時代は青梅市にあるAZ’86東京青梅というクラブでサッカーをしていました。他のプロ選手がどうだったかは分かりませんが、当時から「プロになる」という明確な目標を持ち、毎日サッカーに没頭していました。クラブでの練習はグラウンドが土だったので、雨の日などはグラウンドを使用できませんでした。そんな中でもできることとして、グラウンドの周りをひたすら走っていたこともあります。Jリーグのアカデミーなどの練習環境から比べると劣るかもしれませんが、振り返ると指導者の方々が先を見据えて「その環境でやれること」を考えて指導してくださっていたと思います。実際そのおかげで体力がついたことは間違いなく、今の自分の1つの武器にもなっています。
高校時代を振り返って
「プロサッカー選手になる」ということを第一に、サッカーで全国トップレベルの高校である市立船橋高校に行きました。当然周りの選手のレベルはとても高い環境でした。そんな中で、ありがたいことに僕は1年生の時から試合に出ることができました。最高の環境(先輩や同期、指導者など)の中でサッカーをさせてもらえたということは間違いなかったです。そしてその環境でサッカーをやらせてもらえたことで、世代別の日本代表としての活動なども経験させていただき、サッカー選手としても人としても本当に大きく成長できたたと思います。その結果高卒で湘南ベルマーレでプロサッカー選手になれて、1つの目標を叶えることができました。
進路選びについて
Jリーグのアカデミーの方が、「プロサッカー選手に近い環境でやれる」とは思いますが、現状その所属元のトップチームでしかプロになれなかったりなど、暗黙の了解のような制約があると思っていました。そんな中で高校の部活であれば全体的な注目度も高いことと、プロサッカー選手になるときに、色々なチームが自分を必要としてくれた際に、自分自身で選択させてもらえると思ったことが決め手になりました。正直この2つの環境選択で本当に迷いました。色々なJユースや高体連の練習に参加して結果高体連にすることにしました。色々なところに参加してみて決めるのが1番だと思います。
畑選手からのメッセージ
ありきたりですが、中学生のみなさんにはとにかくボールに触る時間を増やして欲しいなと思っています。僕が中学生のときは夢中になって朝・昼・晩で1日8時間ぐらいボールを触っていました。身体能力の部分は遺伝や体質などの要素である程度伸びしろが決まってしまう部分も少なからずあると思っています。例えば努力して50M走のタイムが1秒も縮まるかと言ったら、それは現実的ではないと思います。しかし技術には伸びしろの限界無いと思っています。技術が1番身につきやすいと言われる中学生の時期に、とにかくボールを自在に扱えるぐらいになれると、その後のサッカー人生でプロになってもならなくてもきっと自分の助けになると思います。