目次
1. クラブチームと部活動の相違点
2. クラブチームから部活動に入る人はいる?
2.1 クラブチームから部活に入る理由
2.2 注目度の違いから
3. 高校で部活動に所属するメリット・デメリット
3.1 メリット
3.2 デメリット
4. クラブチームか部活か、決定基準
高校の部活動でサッカーをする
クラブチームでサッカーをする
中学生は進学する際にサッカーを続けていく上でこれらの選択肢があります。
クラブチームから部活に転向しようと考える選手も多くなってきており、サッカーにおける進路も人それぞれです。
今回はクラブチームと部活動、それぞれの相違点・メリット・デメリットを解説し、進路選択での参考に使用していただけたらなと思います。
1. クラブチームと部活動の相違点
クラブチームと部活動にはこれらの相違点があります
所属方法
クラブチームに所属するためには、セレクションなどで選別され、そこで認められる必要があります。
一方、部活動は高校に在籍していれば顧問(担当)に届を出すだけで所属することができます。しかし、強豪校の部活動に入るためには中学時代からセレクションに参加し推薦を勝ち取るか、しっかり勉強をして高校に入学する必要があります。
目的
高校部活動は学校の一環として行われ、より部活動と学業の両立が求められます。
部活動の目的は、異年齢との交流の中で、生徒同士や教員と生徒等の人間関係の構築、選手の心身の健全な成長、チームワークの育成、学校の代表としての競技活動など、学校教育に沿ったものです。
一方、クラブチームは、選手のスキル向上を目指し、大会での優勝や選手のプロ進出を目指すことが主な目的です。
指導方法
高校部活動は学校の教員や先輩部員による指導が行われ、学校のルールや体制に従う必要があります。学校によっては部活動指導員として外部コーチが指導しているところもあります。
クラブチームはクラブチームとして独立した組織であるので、専門のコーチやトレーナーが指導を行います。
また指導人数も多く、質も高い傾向があります。
練習・時間
練習時間については学校・チームによって異なるので一概には決められませんが、平均的な時間を紹介します。
部活動
平日:授業終了後~18:00頃(平日平均1時間53分)
土日:9:00~,12:00~など(土曜活動日平均3時間27分)
クラブチーム
平日:18:00頃~、2~3時間くらい
休日:2~3時間くらい
「平成 28 年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査を活用した運動部活動に関する調査結果の概要」文部科学省
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/hakusho/nc/__icsFiles/afieldfile/2017/01/23/1381312_2.pdf
また、部活動は遠征や試合が少なく学校生活への負担が軽減されています
2. クラブチームから部活に入る人はいる?
2.1 クラブチームから部活に入る理由
ここ数年特にクラブチームから部活に回帰する事例が増えています。
主な理由としては練習環境面と大会の注目度の違いに起因する学校生活のしやすさがあります。
まず、練習環境面ではJクラブのクラブチームは専用の練習場がないことが多く、クラブチームは練習場の件で地元と常に揉めていると言う話もあります。
そして、練習場が学校から遠ければさらに学校生活・生活スタイルに支障をもたらします。
2.2 注目度の違いからも
それと大会の注目度の違いに起因する学校生活のしやすさの違い。
世間の注目度で言えば高校世代では選手権が圧倒的なものを持っています。
クラブチームの選手たちも、普段は一般の高校生と同じように学校に通っています。
しかし、クラブチーム組の選手たちは頑張って成績を上げても、周囲からはあまり注目されないことが多いです。一方、部活動の選手たちは選手権で結果を出すと、一躍有名になります。
さらに、部活動の活動は学校の宣伝にもなるため、学業面でも優遇されることがあります。しかし、クラブチーム組の選手たちはそのような特典を受けることはありません。
他にも
・チームで全く試合に出れなかった
・やりたい気持ちはあったがお金がかかるから部活にした
などといった理由で部活を選択する選手も多くなっています。近年はユース昇格を「選手側が断る」ケースも増えています。
3. 高校で部活動に所属するメリット・デメリット
3.1 メリット
・学生として規則正しい時間で生活できる
・お金がかからない
・高校に受験をして合格すれば入ることができる
3.2 デメリット
・部員数が多く、部内でトップチームに入り、試合に出ないと活躍できない
・県大会や選手権で活躍しないとプロから声は掛からない
・ユースに比べ上下関係が厳しい
4. クラブチームか部活動か、決定基準
クラブチームの方がよりプロを意識できる環境になるので。熱量があり真剣にサッカーに取り組みたく、上手くなりたいのであれば「クラブチーム」。
サッカーを真剣にやりつつ、それ以外の可能性も広げたい・学校生活・文武両道に重きを置きたい場合は「部活動」を選ぶのがいいのではないでしょうか。
性格・生活スタイルなどを吟味して、本人に適した進路を選びましょう。