高校進学で「大学の附属高校」のメリット、デメリット

高校進学で「大学の附属高校」のメリット、デメリット

サッカーをする全国の中学生が直面する進路問題。

「プロになりたい」「全国大会に出たい」「勉強とサッカーを両立したい」など、進路選択時の大事な要素は異なります。中学生の選手が重要視する点と、保護者が重要視する点も必ず一致するとは限りません。

中学生の進路バイブルでは、連載で様々な観点から、進路に関する大切な情報をお届けします。

大学の附属高校のメリット

今やどこの都道府県でも当たり前になった大学の附属高校や中学校。中・高校生サッカープレイヤーにおけるこの仕組みによるメリットは「内部進学」と「環境メリット」です。

内部進学とは、文字通り系列の高校や大学に成績や簡易的な試験で進学でき、大学受験のリスクを減らせる仕組みです。特に大学進学を考える際には、このメリットを生かすために南関大学や有名私立の附属高校を目指すことは、今では当たり前です。

環境メリットとは、大学と同じ施設(グラウンドなどの設備など)で活動ができたりすることです。学校によっては大学と施設などが完全に別の場合もありますが、この恩恵を受ける学校は、近年かなり多くなっています。

大学の附属高校のデメリット

大学の附属学校のはメリットだけがあるわけではありません。デメリットとなる可能性が高いのは「授業カリキュラム」と「スポーツ推薦進学」です。

まず授業カリキュラムについてです。これは多くの学校に言えることですが、外部難関大学への進学で実績をあげるために、優秀な学生を集めたクラスとそれ以外のクラスが存在することが多いです。特にサッカープレーヤーがスポーツ推薦で入学すると、外部難関大学への進学を目指すクラスに所属することは稀です。一般的なクラスでは、内部進学をさせることを学校が考えており、授業カリキュラムもその仕様になります。つまり一般受験で系列以外の他大学への挑戦をする際に、かなり苦労することを多くの学生が言っています。

また、スポーツ推薦も同じで、最終的には系列大学の強化を目的に附属学校の強化をしているところが多いのは事実です。学校側が部活の指導者に対して「内部進学を勧めるように」という指示があることが事実で、指導者も「選手のキャリアを考えた際に葛藤が生まれることも少なくない」と言います。

これらを踏まえて


今回は、大学の附属学校のメリットとデメリットをご説明しました。サッカーをする環境を選ぶ中で「公立にするか私立にするか」という部分を考える中学生や保護者は多いと思います。しかし「私立」という括りの中でも、学校によってそれぞれ内情は異なります。「公立」でも同じです。

いかに情報を入手して、その先のことを意識して考え、動くかが大切になってきます。大切な時期の大切な選択だからこそ、親子で慎重に考えてみてはいかがでしょうか。

著者プロフィール

埼玉県出身。山梨学院大学附属時代には、世代別日本代表に選出。大学までサッカーを続ける。 その後、メーカーやディベロッパーでの法人営業を経て、株式会社Livaを設立。 コンサルティングを軸に、知見やネットワークを生かしたプロアスリートの事業創出などを行う。