中学生で海外留学 海外でプロサッカー選手になる夢を追う母と子の挑戦!

中学生で海外留学 海外でプロサッカー選手になる夢を追う母と子の挑戦!

中学生ながら、遠征や留学で海外挑戦をしてきた岡部虎太朗くん。海外挑戦のきっかけや、海外でサッカーをすることの思い、虎太朗くんが描くこれからのビジョンに迫る。

これまでの歩み

経歴

〈小学校〉秋川少年SC(あきる野市)へ入団→個人でセレクションを受けて初の海外、スペイン遠征を経験
〈中学生〉入学後すぐにアルゼンチンに8ヶ月の留学
→ 元スペイン代表のミチェル・サルガドらが指導するプログラムにスカウト
→ 1月にドバイへ約半年留学
→ プログラムの契約更新を勝取り9月にドバイ留学
→ 留学資金の壁やコロナの影響もあり帰国(東京五日市ジュニアユースで活動)

海外への挑戦のきっかけ

海外の選手とマッチアップする虎太朗くん

すべては、日本代表であった本田圭佑選手がイタリアのACミランへ移籍した際の記者会見放送をみたことだった。「僕も海外でプロサッカー選手として活躍したい。」と幼いながらも夢を抱いたことが挑戦の始まりであった。小学3年生でサッカークラブに通い始めてからは、留学のサポートをする会社が主催する海外挑戦プロジェクトに応募しては、チャレンジを繰り返した。そうして念願の海外挑戦のチャンスを勝ち取りスペインへ渡る

世界で感じたレベルの違い

近年の日本サッカーにおける育成年代のレベルは高くなっている。世代別代表ではヨーロッパの強豪国と渡り合えるだけの力があり、世界との差は縮まったかのようにも思えるほどだ。しかし現地で彼が感じたのは、危機感だった。「スペインのセビージャというクラブの下部組織と試合をしました。チームとしては、0対12で負けたうえに個人としても何もできませんでした。」憧れの海外挑戦は夢を打ち砕かれそうになるほどに厳しい現実が待ち受けていた。「諦めたくない。負けたくない。」という強い思いで、帰国後再度挑戦する道を選んだ。

挑戦するたびに感じる自分の成長

海外挑戦の機会に恵まれているとも見える彼だが、1番のネックとなったのは、お金の部分だった。いくら思いとチャンスがあったとしてもお金がなければ挑戦し続けることはできない。理由をつけて諦めるのは簡単だった。だが、そこで諦められるほどの夢ではなかった。
「どうにかして方法を探そうと思って、クラウドファウンディングという方法を知りました。これだ!と思い、母に相談して協力してもらって、自分自身のことについて発信することにしました。」当初はやり方も分からず時間をかけて調べ、試行錯誤を繰り返した。次第にクラウドファウンディングを通じて、知人が支援してくれ、彼らが全く知らない人までもが支援してくれたことで目標額の調達に成功した。これまで3度にわたり海外挑戦のクラウドファウンディングを成功させており、「自分の夢にこんなにもたくさんの方が支援してくださり嬉しかったです。それとともに責任感も生まれ、思いがますます強くなりました。」と感謝の思いと、選手として本気で夢を追うことの決意が強くなった。

これからのビジョン

コロナウイルスの影響や金銭的な部分で現在は、あきる野市のクラブチームで活動している。再び海外挑戦を第一目標に掲げながらも、日本の高校やクラブでの活動も模索している。「海外は環境や指導者のレベルはもちろんだが、選手のレベルも想像以上に高かった。そんな場所に身を置くことで自分が思っていた以上の成長を感じることができました。中学生でこんな経験をできることは本当に大切だと思ったし、母を始めクラウドファウンディングを通じて支援してくださった方にも本当に感謝しています。これからも夢に向かって頑張ります。」 挑戦はまだ始まったばかりだ。

母 梢さんより

Q.義務教育である中学生でのサッカーでの留学は、どのように実現されたのでしょうか。

A.最初は先例もほとんどないため、どうすれば良いか全くわかりませんでした。中学校の副校長先生に連絡をし事情を説明しました。そこで副校長からの指示で市役所の学務係に相談しました。そこでも事情を説明し、「ビザや金銭的なこともあるので、ゆくゆくは帰ってきて中学校に通えるように」と交渉しました。中学1年生のときはアルゼンチンに8ヶ月いましたが、進級はさせてもらえました。

Q.中学生の虎太朗くんが親元を離れて海外に行くことに心配はありましたか?

A.もともと親として、子どもがやりたいと思ったことは、やり切るまでやらせてあげるつもりでした。自分で挑戦したいと言ったからには頑張って欲しいという思いの方が強かったです。

Q.現地でのビザの取得などが気になるのですが、どのような形でしたか。

A.現地に一緒にいるわけではなかったので、本人が帰国するまでわからないことも多かったです。ただ国によって事情が異なり、ネットにでているような情報通りじゃないということは感じました。観光ビザが基本でしたが、しっかり決まっている国や、びっくりするくらい現地で簡単にビザが取れる国もありました。

Q.これからについて教えてください

A.今後も変わらず自分が決めた道をやれるところまでやり切って欲しいです。18歳になったら「自分と同じような母子家庭の家族を支援する団体を立ち上げたい。」という新たな目標も持っているので、協力できることはしたうえで夢を後押しできたらいいなと思っています。

編集後記

やりたいことを全力でやらせてあげる母の梢さん。できない理由を探すより、できるために何をしたらいいか考えて動く虎太朗くん。良きパートナーとして、二人三脚で歩んでいる姿は、とても勇しく希望に満ちたものでした。サッカー選手としてだけではなく、1人の人としての素晴らしさを持った虎太朗くんの挑戦を、Foot Luckはサポートをさせていただきます。
お子さんの海外留学などに関して、梢さんに相談したい方は是非インスタグラムから相談してみてください。

梢さんのインスタグラムはこちら
URL : https://www.instagram.com/kozue1126/?hl=ja
アカウント名 : @kozue1126

著者プロフィール

埼玉県出身。山梨学院大学附属時代には、世代別日本代表に選出。大学までサッカーを続ける。 その後、メーカーやディベロッパーでの法人営業を経て、株式会社Livaを設立。 コンサルティングを軸に、知見やネットワークを生かしたプロアスリートの事業創出などを行う。